象の時間ねずみの時間

象の時間とねずみの時間には大きな差がある。象はねずみの何倍も長く生きるのだ。これは生物の寿命が体重の2/3乗に比例するという法則があるかららしい。でも心臓が脈を打つ回数はすべての生物で同じくらいらしい。(人間はすでに生物としての時間を無視してるきがするが)
つまりねずみは非常に密度の濃い暮らしをし、非常に速いペースで世代を交代していくのだ。それに対して象は非常にゆったりと長い人生を暮らす。生物の行動範囲はその体重の何乗かに比例するらしいので、象はねずみより非常に大きな行動範囲をもつ。構造範囲が大きいということは、たくさんの経験を蓄積し個体が成長するという過程を得て”進化”するということではないかと思う。つまり、ねずみは遺伝的に進化し、象は個体の経験によって進化するのではないかとおもったりする。
このことはなにやらビジネスにもつながるような気がする。一度市場を制圧し、権利を得た会社はその大きさから長く生きるようになる。だがそれはその会社に固定化された知識であり、それはやがて陳腐化し種それ自体の絶滅につながる。それに対して、ベンチャー企業は長い間大企業による支配のもとで細々と生きる。だが、なにか変動があったときベンチャーは遺伝的に進化することができる。そして、象を倒し新しい大企業となるのだ。きっと、今の大企業もねずみのような時代があったのだと思う。
進化はいつもねずみから起こるのだ。