ビジョナリーカンパニー
- 作者: ジム・コリンズ,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1995/09/26
- メディア: 単行本
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ゴールの中では、お金が企業の最終目的だってことがかかれていた。だけど僕はそうじゃないと思ってた。僕は社会貢献こそ企業の最終目的だと思う。それについては、ビジョナリーカンパニーのなかでは、会社の信条として、社会貢献だけに限らず、大きな目的を設定するのが「ビジョナリーカンパニー」だといっている。お金については
収益性は、会社が存続するために必要な条件であり、もっと重要な目的を達成するための手段だが、多くのビジョナリーカンパニーにとって、それ自体が目的ではない。利益とは、人間の体にとっての酸素や食料や水や血液のようなものだ。人生の目的ではないが、それがなければ生きられない。
といっている。つまり、ビジョナリーカンパニーにとっては、何をしてお金を稼ぐかが最重要な課題になっているのだ。
僕自身も生きるために働くのではない。お金も生きるためには必要だけど、生きて何をするのかが僕にとっての最大の目的だ。そして、その目的が会社とぴったり重なったときに僕は大きな仕事を成し遂げられると思う。
ビジョナリーカンパニーに必要なものは信条です
もうひとつ。ビジョナリーカンパニーには絶対に譲れない信念がある。ヒューレットパッカードはビジョナリーカンパニーとして上げられているが、HPはDOS/Vマシンへの参入が遅かった企業だが、HPの営業は早くからDOS/Vに参入するべきだと考えていた。しかし、HPの信条は、HPがやることで画期的な成果があげられることをする。というものであり、その段階ではHPは他にアドバンテージのある製品を開発できていなかった。営業がDOS/Vへの参入はその信念を曲げてでもすべきだといったのだが、経営者は信念は絶対に曲げなかった。そして、営業の提案を棄却している。
つまり、企業としての軸がぶれなければ、なにをすべきでないかということが決められるのだ。だれにでも信念があってそれを曲げたくないと思う。だけど、企業としてはお金が儲かるならなんでもやりますってことになると個人の信条は守れない。それでは本当の意味で企業にコミットできない。だから、強い組織を作るには強い信条をもって挑まなければならない。
ANDの才能
もうひとつ、この本で書かれていることで、僕に足りないと思ったのがANDの発想というやつ。信条は大切だ。それは僕はよくわかっているつもりだ。だけど、短期的な収益もやはり同じように大切なのだ。僕は信条を守るためならお金が稼げなくてもいいと思うことがあるが、それは間違いらしい。信条をまもって、かつお金を稼ぐ方法を考えること。これがビジョナリーカンパニーになるために必要なことらしい。結局世の中よく頭を使った人が勝つのだと思う。信条だけ、お金だけってのは安易に考えているのだ。信条ANDお金という難しいことをやり遂げることで結果が出るのだと思う。
すばらしくエキサイティングな本です
この本をみんなにも読んでほしい。僕は読んでいて、こう、わくわくするものを感じた。会社で働くって本来わくわくするものじゃないといけないともう。そんな人が増えれば、本当に生き生きした会社を作れるのではないかと思う。